第62回 福岡市学校歯科医学会

演  題  『 ~口は履歴書~子どもの口はふしぎがいっぱい 』

講  師  国立モンゴル医学・科学大学 歯学部 客員教授 岡崎 好秀 先生

動画の公開は終了いたしました

 ※研修登録は締め切りました

<抄 録>  現在,小児期の齲蝕は激減している。家庭での口腔に対する意識の高まりが、その理由であろう。一方,虐待やネグレクトを受けてきた小児は,齲蝕が多いとされる。きっと保護者の小児に対する関心のなさが,口に現れているのだろう。 さて,少年院では,重症齲蝕を持つ者が目立つ。きっと,乳歯列期の齲蝕がそのまま引き継がれているのだろう。そう考えると,非行と重症齲蝕には,共通した背景が考えられる。ある調査では,少年の約7割が虐待を受けてきたといる。虐待を受けて育った小児の2/3は,次世代で繰り返す可能性があるという。 この連鎖をどのようにして断ち切れば良いのだろう? さて,日本の“家”の語源を調べるうちに“竃(かまど)”という言葉にいきついた。“同じ釜の飯を食べる”ことが,家族関係の絆が増すという意味である。虐待や非行の増加は,家庭力の弱さに起因するように思われる。今回は,この点を中心として述べてみたい。